本日はドル円の相場展望を少しお休みさせて頂き、
皆さんが賢いが故に起こしがちなミストレードについて
考察していきたいと思います。
突然ですがあなたのショートポジションは
108.50~109.50付近ではありませんか?
ドキッとされた方はこの記事を読み進める価値有りです。
添付したドル円1時間のチャートを見て下さい。
自分が指す、108.50~109.50付近という価格帯とは
②(赤色枠)と③(黄色枠)の事です。
この価格帯で捕まってしまった理由を考えていきます。
まずこのドル円の上昇トレンドは少し前に①の揉み合いを
上抜けてきた事がチャートの左端(水色枠)で分かります。
勘が良い人はもうお気付きでしょうがミストレードされた方の
多くはこの部分を見落としてしまっていると言っても過言では
ありません。
①のゾーンを抜けてきたブルトレンドは16日に押し目(108.80)を
作り、再上昇を試みましたが109.80辺りで頭を押さえられました。
その後、ドル円は短期的に下落、16日に作ったサポート(108.80)
に割り込む形となります。それが②のゾーンです。
これを見て安値を切り下げ=ベアトレンドに変わる、
と予想した人が②のゾーンでショートした方です。
しかし、①のゾーンにはショートポジションの含み損を
小さく損切りしたい人、新たにロングポジションを取りたい
市場参加者がいます。これらの注文はどちらも買い注文、
ここでの売り注文は危険だという事です。
そして価格は反発、しかしここでも売りが入ります。
これを見てヘッド&ショルダーになると判断した方が
③(黄色枠)のゾーンでショートした方です。
どちらの行動も今後の値動きやチャートパターンを
知らないと出来ない行動です。知識があるが故に
起こったミストレードです。
ただ、この行動がいつも間違っているとは限りません。
時には最も良い位置でポジションを持つ事にも繋がる
からです。問題はこのあとの行動です。
③でショートをした方はヘッド&ショルダーズの予測を
したのであれば、右肩を上抜かれた時点(A.break)で
損切り、最低でも直近高値を上抜けた時点(B.break)で
②の方も③の方も損切りをするべきです。
エントリーの根拠が崩れたポジションを持つ理由を
探すのは自分の見落としを肯定する間違った行為、
時には救われる事もあるでしょうが救われなければ
退場です。この天秤にだけは絶対に賭けないで下さい。
相場には常に次のチャンスが待っています。
そのチャンスの為にも1つ1つの局面、考察、根拠に
細心の注意を払い、正しい選択を心掛けて下さい。
明日以降の投稿も宜しくお願いします。
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